狂犬病ウイルスによる感染症で、犬はもちろん、人やすべての哺乳類に感染する人獣共通感染症です。多くは犬などの感染動物に咬まれたことで伝染しますが、発症すると有効な治療法はなく、100%死に至る怖い病気です。そこで、日本では法制化して犬の登録とワクチン接種を義務化したため、現在、狂犬病を清浄化できた世界でも数少ない国となっています。世界各地で毎年およそ55,000人が狂犬病で亡くなっており、日本は水際で防いでいる状態なのです。
日本での予防接種率が下がると、いったん国内で感染が起きれば一気に日本中に広がるリスクが想定されています。愛犬が人を咬んでしまった場合には狂犬病予防接種をしていたかが非常に問題になります。ご自身の身を守るためにも狂犬病ワクチンは必須といえるでしょう。
ただし、病気やアレルギー、高齢など、愛犬に健康の不安がある場合には、獣医師の判断により猶予の証明を出すことが可能ですので事前に当院までご相談ください。
予防接種の実施を当院でご希望の際、役所からの「狂犬病予防接種注射のお知らせ」ハガキをお持ちください。当院にて注射済票の発行をいたします。初めての接種の場合は、犬の登録と鑑札の発行も致します。横浜市以外に在住の方は、予防接種証明書を発行しますので、居住地の役所にてお手続きください。