犬や猫の不妊・去勢手術や歯のスケーリング等の際には全身麻酔が必要となります。
麻酔中に嘔吐すると誤嚥性肺炎の原因となるために、麻酔前には半日ほどの絶食が必要とされてきました。
しかし、長時間の絶食により体調を崩す動物や、幼弱な動物などは低血糖を起こす可能性もあります。
術後に食欲が戻らずに翌朝まで食べずにいると24時間以上食べないことになり、術後の回復にも影響が出てしまいます。

最新の報告では術前3時間前(猫では4時間前)までに液体状の高栄養食を与えることにより、手術時には胃から排出されることがわかりました。

手術当日は3時間前(猫では4時間前)までにリキッドタイプの療法食を与えます。
おいしいようで、喜んで飲む子が多いようです。
お皿に出してからレンジで少し温めると風味が増します。

付属のキャップに付け替えるとシリンジを差し込んで吸い出すことができます。
自分から飲まない場合にはシリンジ給与を試してみましょう。

口の横からシリンジで注入するとおいしそうに飲んでくれます。
ペロペロする舌の動きに合わせて少量ずつ与えるのがコツです。

開封後は冷蔵庫で保存し、術後に残りを与えると良いでしょう。
手術時にはリキッドタイプの高栄養食をオプションで準備しております。ご希望をお聞かせください。

レオどうぶつ病院