子犬のチェリーアイ整復手術 瞬膜腺脱出
6ヵ月齢の雑種犬(シーズー×マルチーズ)の男の子。昨夜より右眼が赤いと来院しました。
診察の結果、右瞬膜腺の脱出(チェリーアイ)と診断しました。
点眼薬には反応せず、徐々に大きく目立ってきました。
間もなく予定している去勢手術と同時にチェリーアイ整復術を行うこととしました。
8ヵ月齢時の手術当日、麻酔下で確認すると瞬膜腺が反転して脱出していることが確認できました。
瞬膜腺も涙の分泌をしているため、切除してしまうとドライアイになります。
手術は反転した瞬膜腺を正常な位置に固定する術式です。
写真は手術直後の様子です。瞬膜腺の反転は改善していますが、腫れているのが分かります。
術後1か月の再診時には瞬膜腺は奥に治まっていました。
チェリーアイの手術は再発率が高く、整復しても正常な瞬膜腺と比べると将来的にドライアイになるリスクが高いと言われています。
今後も経過観察が必要です。