診療の終了する19時に電話が入りました。
4歳の猫ちゃんがタカサゴユリの葉を食べてしまったとのこと。
その後、食事もとって猫には症状もないとのこと。

しかし、調べるとタカサゴユリは猫にとっては猛毒であるとのこと。
すぐに来院してもらい催吐処置を行いました。


夜間診療でスタッフもいなかったため、飼い主さんに抑えてもらいながら、催吐作用のある鎮静麻酔剤の注射を行いました。

約5分後に吐きましたが、そこには未消化のドライフードしかありませんでした。

食事はもう少し食べていたとのことでしたので、もう一度吐いてくれないかと待ちましたが、徐々に鎮静麻酔がかかって眠くなってきてしまいました。

寝てしまったら、血管確保して別の催吐剤の静脈投与をしようと考えました。
その時、もう一度勢いよく吐きました。


そこには葉のようなものが含まれています。


間違いなく、食べてしまったユリの葉でした。ちぎれた断端以外は噛んだ後もなく、未消化の状態であったため毒性は発現していなかったのだと思われます。
報告ではユリの葉などを食べて死んでいる猫は結構いるようです。
猫草のように細い葉で、猫の嫌な臭いもしないようなので要注意です。

レオどうぶつ病院