猫健診で見つかった高齢猫の甲状腺機能亢進症 内分泌疾患 レオどうぶつ病院 青葉区 たちばな台 桂台 松風台
17歳の猫ちゃん。猫健診に来院しました。
高齢ではありますが、食欲旺盛で元気。夜中に元気に走り回っています。
たくさん食べているのに痩せてきたのが気になります。
以前に比べ、水をよく飲みます。
ここまでのお話で通常の健診内容に甲状腺ホルモン検査の追加をお勧めしました。
体重は2.1kg。2年前には2.65kgありましたが約20%の減少があります。
肥満度の検査では体脂肪率11%。軽度の削痩があります。
高齢猫に多く、痩せてくる疾患に慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症があります。
水をたくさん飲むのは腎臓病を疑う症状です。
甲状腺機能亢進症は過剰な甲状腺ホルモンの働きにより代謝が活発となり、一見元気でよく食べるのにどんどん痩せてくるといった症状が出てきます。大きな声で鳴いたり、年齢にそぐわない活発さが認められます。
検査結果から甲状腺機能亢進症と診断しました。慢性の腎臓病も出始めています。
過剰に産生される甲状腺ホルモンの分泌を抑える抗甲状腺薬の投与を開始することとしました。
他にも甲状腺ホルモンの材料となるヨウ素を制限した食事療法もあります。