11歳の猫ちゃん。以前より時々便秘になり、悪化すると元気がなくなり何度も吐くこともあります。今回もまた便秘になり10日ぐらい排便がありません。食欲低下によりゼリー状のものしか食べません。早速レントゲン検査を行いました。

結腸内には大量の宿便が詰まっていました。自力では骨盤を通過しない大きな塊になっています。摘便処置をするには結腸内の便をつぶして崩しながら少しずつ摘出する必要があります。

本人のストレスも考えて、鎮静麻酔下で寝ている間に処置を行います。

寝ている間にお尻周りの汚れた毛を刈ったり、脱水改善の点滴などを同時進行で行います。

指で細かく砕きながら大量の宿便を排出しました。

摘便をしてスッキリしたお腹。初めのレントゲン写真と比べると一目瞭然。

猫の巨大結腸症は結腸が伸び切っていますので便秘が再発しやすい疾患です。

今後も再発しないように食事療法と緩下剤を組み合わせます。

脱水は厳禁。便秘には水分補給も重要です。

 

レオどうぶつ病院