今シーズン、フィラリアに感染してしまったワンちゃんが青葉区で当院だけで3頭出ました。

①9歳のビーグル。外で飼われていますが、フィラリア予防は行っていませんでした。

②2歳のボーダーコリー。毎日お庭で過ごしています。
昨シーズンは9月末まで予防を行いましたが、後半はお忙しくて予防ができていませんでした。
10月~12月の間に蚊に刺されてフィラリアに感染したものと思われます。

③3歳の柴犬。外で飼われています。
昨シーズンは7月末まで予防されていましたが後半は間が空き、1月になり最終の予防を1回行いました。
おそらく夏の間に蚊に刺されてフィラリアに感染し、1月に投薬した際には感染幼虫は犬の体内組織から血管内に入り、通常の予防薬では駆除できない未成熟虫に成長していたのでしょう。

いずれのワンちゃんも元気に今年もフィラリア予防をしようと来院しましたが、フィラリア検査ではフィラリア抗原(陽性)で血液中には活発に動き回るミクロフィラリアをたくさん認めました。もし、検査をせずに投薬していたら全身の血液中にいるミクロフィラリアが一気に死んで、犬のほうがショックを起こしていた可能性があります。

感染が確認された犬の治療法はいくつかありますが、いずれのワンちゃんもショック予防のお薬を併用しながら慎重に駆虫の治療を継続しています。
また、夏の間はしっかり予防していても涼しくなると忘れがちですが、フィラリア予防は途切れずに最後まで投薬しなければならないことを改めて実感しました。

レオどうぶつ病院