猫は環境の変化に敏感です。引っ越しやペットホテルでのお泊まり、家族構成の変化など…。ストレスにより食欲がなくなることがあります。
太っている猫が急に食べなくなったときには注意が必要です。体にたくさん蓄えがあるからと安心してはいけません。
食事をとれない状態が続くと肝リピドーシスを発症します。肝リピドーシスが進行すると黄疸が認められ、数日の経過で命に関わる状態となることがあります。

猫の三臓器炎など原因疾患がある場合にはその病気の治療が必要です。しかし原因のはっきりしない特発性肝リピドーシスが多く、ストレスなどで食欲がなくなることで発症しますので、その治療は食事を食べさせることが重要となります。

自分から食べない場合には液状の流動食をシリンジで給与します。誤嚥させない様に少量ずつ与えるのがコツです。
口からの投与が困難な場合には鼻カテーテルなどでチューブから胃に栄養を送ります。

自分から食べるところまで行ったら一安心です。

レオどうぶつ病院