4歳のチワワ。以前より時々耳の汚れをクリーニングしていましたが、3歳になる頃より耳介辺縁は脱毛し、出血して痂皮ができるようになりました。外耳炎の治療薬を塗っても改善しません。カビを疑い真菌培養をしましたが結果は陰性。

冬になり症状は悪化していきました。皮膚科の専門医とも相談し犬の耳介辺縁壊死症と診断しました。

耳介辺縁壊死症の原因は免疫異常やホルモン異常、毛細血管の血栓や寒冷による末端の血行障害など、いくつもの要因が関連しているやっかいな病気です。それらに対する薬を配合して長期的に与えることとしました。
寒冷刺激が悪化要因となりますので、冬季の外でのお散歩は控えるようにします。嫌がらないワンコなら頭に防寒用のスヌードなどをかぶるのも有効です。痂皮がはがれると出血しましたが、温浴することも有効でした。

治療開始から2ヵ月後、お泊まりに来院した際には大分キレイになっていました。

これから暖かくなるともっと良くなるね。

レオどうぶつ病院