13歳のラブラドール・レトリーバーが呼吸促迫で緊急来院しました。よだれを垂らしながら舌を出して激しく呼吸し、舌の色も悪くチアノーゼを起こしています。体温を測ると41.7℃。早く冷却しないと危険な高熱です。
約1時間半のドライブ中に呼吸が荒くなってきたとのこと。車内はエアコンを付けていましたが、熱中症が疑われます。

直ぐに呼吸症状改善の注射と点滴を開始し、体をぬらしながら直腸内を冷水で洗腸しました。直腸に注入した冷水は直ぐにお湯になって出て来ます。肛門から出てくる水が冷たくなるまで、何度も冷却を繰り返しました。
その後、しばらく酸素を吸入しながら過ごしました。呼吸は落ち着いて、体温は平熱に戻り、夕方には退院できました。幸い高熱による、脳への障害も起こらなかったようです。
これから暑い日が続きます。熱中症にご注意ください。

レオどうぶつ病院