長引く下痢の食事療法 慢性腸症 IBD
3週間以上連続してあるいは断続的に続く下痢や嘔吐の消化器症状を慢性腸症といいます。血液検査やレントゲン検査、検便などを行って除外診断を行います。特別な異常が認められない場合、慢性腸症として診断的治療に入ります。
確定診断には内視鏡検査などで胃や腸粘膜の生検が必要となります。慢性腸症の多くはリンパ球プラズマ細胞性腸炎などの炎症性腸疾患と診断が付きます。
重度の炎症性腸疾患はステロイドや免疫抑制剤による治療が必要ですが、多くの炎症性腸疾患は食事療法に反応することが分かってきました。
慢性腸症の食事療法は消化器疾患用の療法食ではなく、抗アレルギー食が効果的です。
蛋白喪失性腸症と診断された場合は超低脂肪食が適しています。
アレルギー用の療法食は各社から発売されていますが、どれも比較的高脂肪であることが気になっていました。
この度、慢性腸症(炎症性腸疾患)のワンちゃん用の療法食が発売となりましたのでご紹介します。
ロイヤルカナン 消化器サポート(低脂肪)+低分子プロテイン
タンパク質を加水分解したアレルギー食であり、低脂肪で消化の良いフードです。
少し大粒ですが、サクサクのスナック菓子のような食感で、お腹を空かせちゃうワンちゃんの満足感が得られます。
ファルミナ ベットライフ 消化器ケア 加水分解フード(低脂肪)
タンパク質を加水分解したアレルギー食であり、低脂肪で消化の良いフードです。
小粒で小型犬や、食いつきの悪いワンちゃんでも食べやすい。
試したフードに効果が認められない場合には、いくつか他のアレルギー用フードを試すことが推奨されています。ご希望の方はサンプルフードをご用意しております。