犬の皮膚肥満細胞腫の拡大切除
11歳のジャックラッセルテリア。5年前に前胸部皮膚の腫瘤を切除。低悪性度の皮膚肥満細胞腫と診断されました。半年後に右大腿部皮膚ににφ2㎝大の肥満細胞腫が発生し、多発型肥満細胞腫として経過を観察していました。その後も体表部 […]
2025.04.13
治療困難な犬の膀胱癌にラパチニブ(タイケルブ錠)の治療を開始しました
分子標的薬ラパチニブ(タイケルブ錠)の治療を開始しました。 ラパチニブは人ではHER2過剰発現が確認される乳癌の患者に使用されます。 犬の尿路上皮癌の約60%でHER2蛋白の過剰発現が認められており、治療困難である膀胱移 […]
2025.03.11 犬の尿路上皮癌,膀胱移行上皮癌,前立腺癌,ラパチニブ,タイケルブ
急速増大した犬の乳腺腫瘍 悪性乳腺混合腫瘍
13歳メスの雑種犬。1年前に右の第5乳腺部にφ5㎜大のしこりを認めました。最近になりφ15㎜大に急速増大をしたため手術を検討しました。 犬の乳腺腫瘍は良性の乳腺腫と悪性の乳癌との比率が半々だと言われています。外見上は良悪 […]
2025.03.03 犬の乳腺腫瘍,急速増大,外科切除,鼠径リンパ節郭清,悪性乳腺混合腫瘍,子宮水腫
高齢猫の尾に発生した腫瘍の治療 悪性神経鞘腫
ナナちゃんは18歳になる避妊済みの雌猫です。 尾がただれて出血しているのに気づき来院しました。 尾の中央背側面に2㎝大の軟らかいしこりを認めました。しこりの表面は自壊し、膿を排出していました。しこりの細胞診を行うと炎症細 […]
2025.02.18 断尾術,軟部組織肉腫,悪性神経鞘腫,フェンタニルパッチ,ミラタズ軟膏
トセラニブの投与で良好に維持している口腔内乏色素性メラノーマ疑いの犬
17歳のジャックラッセルテリアが、歯科専門病院での歯周病の治療時に、右下顎歯肉に発生した腫瘤の存在を指摘された。 腫瘤は右下顎犬歯から第4前臼歯の歯肉外側に発生し、表面はもろく出血していた。 悪性腫瘍を疑い細胞診を行った […]
2025.01.23 犬の口腔内悪性腫瘍,乏色素性悪性黒色腫,トセラニブ,パラディア錠,分子標的療法
いぬのきもち12月号に扁平上皮がんの記事を書きました
雑誌「いぬのきもち」の連載記事「犬の現代病ファイル」 今回特集の「扁平上皮がん」を監修させていただきました。 飼い主さん向けに分かりやすい表現で説明しました。 治療のポイントは、とにかく早期発見、早期外科切除です。 色々 […]
2024.11.10 いぬのきもち,扁平上皮癌,早期発見,外科切除
ブレオマイシン投与により縮小した、犬の皮膚に多発した上皮性悪性腫瘍
10歳齢、雄のトイプードル。約半年前に左後ろ足の外側に一か所5㎜大のしこりを認めました。 最近、トリミングに行った際に全身の皮膚にしこりが多発していることを指摘されました。 体表には10か所近い大小の腫瘤が […]
2024.10.14 犬,上皮性悪性腫瘍,ブレオマイシン,化学療法
犬の多発性皮膚肥満細胞腫の経過観察中に発見した口腔内腫瘤
10歳オスのジャックラッセルテリア。4年前に前胸部の皮膚肥満細胞腫(低グレード)を切除し、半年後に右の臀部に肥満細胞腫を新たに認め、多発性皮膚肥満細胞腫として経過を見ています。体表部にはその他にもしこりが出たり引いたりし […]
2024.01.15
パラディア投与により縮小した口腔内悪性腫瘍のミニチュアダックス 分子標的療法 トセラニブ
13歳雄のミニチュアダックスが口腔内に急速増大するしこりの相談に来院しました。 2ヵ月前より口臭が強くなり、左の下顎にアワビのような大きなしこりを見つけたとのことでした。 他院にて細胞診を行い、口腔内悪性腫瘍が疑われまし […]
2022.02.28
いぬのきもち2月号の記事を監修しました 犬皮膚肥満細胞腫
いぬのきもち2月号の監修をいたしました。 今回のテーマは皮膚肥満細胞腫。犬の皮膚に最も多く発生する悪性腫瘍です。 肥満細胞って何なの?と言うところから、飼い主さんが気付きやすいポイントを書き出しました。 しこりの細胞診を […]
2022.01.30