犬のチョコレート中毒に注意! レオどうぶつ病院 田奈駅
甘くておいしいチョコレート。でも犬が食べると中毒を起こすので注意が必要です。
3歳のチワワの男の子。置いてあったチョコレートを夜の間にたくさん食べて、何度も吐いていると来院しました。
来院時、ぐったりとしていて目もうつろです。チョコレートに含まれるテオブロミン中毒を疑い治療を開始しました。
心拍数が1分間に240回もあり、正常の倍の速さです。心臓病の犬に聴取される心雑音があります。
血液検査では血糖値と肝臓の数値の上昇が認められます。
持ってきてもらったチョコレートはひとつ12g。これを5~6個食べてしまったようです。
人でもそれだけ食べたら胸やけしそうですが…。小さいワンちゃんにとっては中毒量になります。
さっそく点滴を開始しました。
チョコレートを食べてから時間は経っていましたがレントゲン検査ではまだ胃内に内容物を多量に含んでいました。そこで残りのチョコレートをを吐かせる処置を行いました。
催吐剤を注射すると5分後にドロドロした茶色いものを吐きました。部屋中に甘いにおいが漂います。
吐いた物の中にはチョコレートのアルミの包み紙も含まれています。
吐き終わるとすっきりして顔つきもしっかりしてきました。
しばらくして、ご飯もガツガツ食べて吐く事もなく、退院しました。
その後の経過も良好で、心配した貧血にもならずに済みました。
肝臓の数値も正常化し、心雑音も消失しました。
犬は甘いものが大好きなのでチョコレートには注意が必要です。
もしも沢山食べてしまった時には早目に動物病院に連れて行きましょう。